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MOLS平成 メンテナンス工事 ③

設計部の上本です。
前回に引き続き、モデルハウスMOLS平成のメンテナンス工事についてお送りします。

メンテナンス工事②でもご紹介しましたが、冨坂建設では、熊本で優れた技術やものづくりを行っている職人さんやMOLSの現場担当者の想いなどを紹介するテレビ番組をつくり、4月~8月に「KUMAMOTO×TAKUMI」として放映していただきました。

MOLS平成のメンテナンスにおいても、その匠の技が随所に生かされていますが、今回はタイル職人さんの技です。

モデルハウスの玄関前にカスケード(小滝)があり、そこから水盤へと水が流れています。

当初、玄関前の水盤内は豆砂利洗出し仕上で、経年により井戸水の成分で黒ずんでいました。
それはそれで自然な水盤の雰囲気が出ており、前庭の鉄平石貼りや植栽と調和しておりましたが、
今回は心機一転、幾何学模様のタイルに貼り替えてみました。

Before

After

はっきりとした幾何学模様と水の組合せが爽やかで、モダンな前庭となりました。
水の透明度が際立って見えます。
また、水盤底面の色が明るくなったことで、反射率が上がり天井に映りこむ水紋が以前よりくっきり出るようになりました。

住まいはお引渡し時点で完成ではなく、そこから住む方が愛着をもって手を加えていき、自分の色に染めていくことで世界にひとつだけの住まいになっていくと思います。
そんなことを思いながら、今回少し遊び心のあるアート風のタイルを選んでみましたが、完成から8年経ち、経年変化により重厚さを増したコンクリート造のMOLSとの対比が美しいなと感じています。

ご迷惑おかけしておりましたメンテナンス工事ももうすぐ終了です。
8年目のMOLS平成とともに、皆さまのお越しをお待ち申し上げております。