コンクリートの品質管理
設計部の上本です。
今回はコンクリートの品質管理についてお伝えします。
MOLSのコンクリート住宅は、柱と梁により建物の荷重を支え、地震力に抵抗するラーメン構造という構造形式です。
柱と梁で支える構造形式のため、開口を大きくとることができます。
2016年の熊本地震でMOLSの住まいはその強さを実証、既存102棟すべての住まいにおいて建物本体の構造に損傷はありませんでした。
鉄筋コンクリート構造は文字通り、鉄筋とコンクリートを用いた構造です。
鉄 → 引っ張りに強く圧縮に弱い、熱に弱く錆びやすい性質
コンクリート → 熱に強く、圧縮に耐える半面、引っ張りに弱い性質
鉄をコンクリートで覆うことでお互いの弱点を補い合い、熱と酸化(錆び)を防ぎながら高い耐久性を実現できるのが鉄筋コンクリート構造の強みです。

構造体を造る躯体工事は、耐震性や耐久性、資産価値を左右する非常に重要な工程です。
ひび割れからの鉄筋の腐食・漏水・耐震性能低下など重大なトラブルを防ぐには、要因を把握し適切に品質管理を行うことが大切であり、冨坂建設では厳密な品質管理を行っています。
=鉄筋コンクリート造 品質管理の主要ポイント=
・配筋検査 → 配筋検査のご説明はこちら
・型枠精度
・コンクリート打設
・養生管理
・試験・記録

上の写真は、1月にコンクリート打設を行った冨坂建設のある現場のコンクリート受入れ時検査の様子です。
コンクリートはコンクリートミキサー車で工場から品質を保ちながら、現場まで運ばれてきます。
そして現場での荷卸し時に、フレッシュコンクリートの性状を確認する5種類の試験・測定を行います。
1)スランプ・スランプフロー試験
2)空気量試験
3)塩化物含有量測定
4)コンクリート温度測定
5)単位水量測定

あれ?一番重要な強度の試験は?と思われるかも知れません。
コンクリートの強度は、セメントと水の水和反応によって時間とともに増大し、所定日数経過後に評価されるものです。
生コン受入れ時に作ったコンクリート供試体を現場で管理養生し、試験日が来たら「構造体コンクリートの圧縮強度検査」を行い構造計算上必要な強度が保たれているか確認します。
以上、専門用語の多い、難しい話になってしまいましたが、コンクリート住宅の安心、安全を支えている大切な要素のお話なので、詳しくご説明をしました。
下の写真1枚目は、同じ現場で屋根面から梁や壁にコンクリートを流し込んでいる場面です。
2枚目の動画は、その時の真下の室内の様子です。
コンクリートが型枠の内部にきれいに入っていくように、型枠大工さんたちが、型枠を木槌などで叩きながら、型枠の状況を見ています。

コンクリートは流動性があり重量も大きいため、コンクリート打設中に型枠に歪みやはらみ、金物のゆるみなどが生じていないか観察し、不具合があればすぐ修正します。
この現場は小規模な増築工事で、打設は9時に始まり12時過ぎに終わりました。
この日現場で作業をした職人さんは、コンクリート圧送工、鳶工(打設)、型枠工、左官工、設備工の方々+生コン工場より試験室の方、合計11人でした。
たくさんの職人さんの支えにより、コンクリート建物の安心、安全が守られています。