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久振りのブログ(ウイルス対策の換気について)   設計 T

ずいぶん前になりますが「ロンシャン礼拝堂」のブログを途中で放棄してすみませんでした。

今年はギリシャに行く予定で準備をしていましたが「新型コロナ」で中止に成りました。

パルテノン神殿を見て、サントリーニ島で沈む夕日を見ながらワインをいただく至福の時を夢みていたのですが・・・・・・。

気を取り直して図面に励む日々ですが皆様も気にしておられる「新型コロナウイルス」対策の換気について記します。

コンクリート住宅のMOLSは気密性が非常に高いので換気は室内の空気が1時間に0.5回以上、外気と入れ替わるように設定しております(古い木造住宅は5~6回入れ替わると言われています)。

ウイルス対策としては換気をよくするようにいわれていますので古い木造住宅はウイルス対策として最適となりますが、、問題は冷暖房の空気がどんどん出ていきますので、非常に熱効率の悪い、寒くて暑い住まいになってしまいます。

そこでお勧めは熱交換型の換気扇の設置です。これですと、換気を増やしながら熱を逃がさない事が可能です。三菱さんの換気扇「ロスナイ」等が有名です。

これでウイルス対策と熱効率は良くなりますが、問題がないわけではありません。熱交換型の換気扇は入れた空気と排出する空気が同じですので住まいの中に空気の流れをつくり出すことができません。

コンクリート住宅のMOLSは気密が高いので通常、冷暖房するリビングに外気の入り口を設け、トイレや浴室に排気口を設けることで汚れた空気を外に出しながらトイレや浴室も一緒に冷暖房が利くようになりますが、熱交換型の換気扇は空気の流れをつくり出せないためトイレ、浴室、洗面等の小部屋に冷暖房の設備が必要になります。

冷暖房と熱交換型換気扇を各室に設け、水回りの小部屋にも冷暖房の設備を設ければ、ウイルス対策の換気と住まいの温熱環境の快適さは確保されますが、かなりコストがかかります。

これでもウイルス対策が万全とは言えませんので、通常どうりの手洗いと、うがいの徹底で特段の換気対策はしないとの選択肢もあるかと思われます。

いずれにせよ、MOLSの住まいではお客様に御説明の上、ウイルス対策を取ってまいりますので遠慮なく申しつけください。