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コンクリートとは

建物の構造としては木造、鉄骨造、コンクリート造がよく知られていますが
MOLSはコンクリートを標榜してますので【コンクリートとは?】で書きます。

住宅に使うコンクリートは簡単に言うと自由に形づくれる石といったところでしょうか。
固まって固形物となる前のコンクリートを生コンクリートと言ったりします。
コンクリートは砂利とモルタルからできていて固まる前は砂利と生モルタルが混ざった
粘り気のある液状態です。
これが時間の経過とともに固まり1日でかちかちになりますが、
予定の強度になるには1か月程度が必要です。
これは水分が蒸発して固まるのではなく化学反応(セメントの水和反応)ですので
一旦固まってしまえば不可逆です。

コンクリートは図のようにモルタルが砂利と砂利の接着剤の働きをしますので、
一般的には砂利よりモルタルの強度が弱くモルタルの強度がコンクリートの強度になります。

モルタルの強度は単純にいうとセメントが多いほど強度が増します。
コンクリートは砂利と砂利をモルタルで接着したものですので
最初に「自由に形づくれる石」といったわけです。

コンクリートは砂利、セメント(石灰石等を焼成してつくる)、砂、水で
地球上のどこにでもある材料でできるので便利ですが、
自由に形ができるのは枠が自由にできてのことですので、これがひと手間です。

石はつぶすには大変な力が要りますが、引っ張りや曲げには弱くひびがいったりします。
昔から石を使った構築物には圧縮力(つぶす力)しかかからないか、
または曲げる力や引っ張る力が小さくなるようにしてあります。
熊本では通潤橋、古代墓の石室などが頭に浮かびます。

現代のコンクリートは曲げる力や引っ張る力が大きい大開口や大空間に使われます。
これはコンクリートの中に曲げや引っ張りに強い鉄の棒を入れています。
このコンクリートと鉄の棒からなる構造を鉄筋コンクリート造(RC)といいます。
MOLSの構造は正式には鉄筋コンクリート造(RC)ですが、略してコンクリート造とも言ってます。
木造(W造)も鉄骨造(S造)も圧縮力、引張力共に木と鉄が受け持ちますが、
鉄筋コンクリート造(RC)は、圧縮力はコンクリート、引張力は鉄が受け持ち、
両者が一体となって構造体として成り立っています。

このことが鉄筋コンクリート造の寿命に大きく関わってきます。
以下は次回とさせていただきます。