ラムネ温泉館
設計部の上本です。
9月のブログでは大分市にある、磯崎新氏設計のアートプラザ(旧大分県立図書館)を訪ねた感想を書きました。
今月はその帰りに寄った大分県竹田市のラムネ温泉館のお話です。

(写真はラムネ温泉館HPより)
まず、「ラムネ温泉館」というネーミングがとても魅力的ですが、これはこちらの温泉の泉質に由来しています。
ラムネ温泉館には温度が異なる2種類の温泉があり、どちらの湯も炭酸ガスを含んでいますが、特に外湯が「ラムネ温泉」と呼ばれていて炭酸濃度が高いそうです。
シュワシュワ泡がたくさん出ており、32度と湯温が低いので、盛夏だったこともありいつまでも入っていられる感じでとても気持ちがよかったです。
冬場は少し寒く感じるかもしれませんが、長くゆっくり浸かると身体の芯からポカポカと温まり、炭酸泉が持つ高い温浴効果を実感できるそうなので、次は寒い季節に行ってみたいなと思いました。
また「ラムネ温泉館」は建物も特徴的で、山間の温泉郷の景観に馴染む素朴でかわいらしい印象の建物でした。
建築は、自然との調和を意識した独創的な建物設計を行うことで知られる建築家・建築史家の藤森照信氏の作品です。
焼き杉と漆喰の外壁、屋根には手捻りの銅版が張られ、そのてっぺんには日本古来の祝いの象徴である松の木が。
屋根まわりや、内湯や外湯のしつらえも極力人工的な素材や、野暮ったい見え方を排除してありとても勉強になります。



今回、大分市→久住→阿蘇→熊本の山越えルートで熊本市へ移動する途中に寄りましたが、熊本市からは車で2時間ほどで行けるようです。
ラムネ温泉のキャラクターがとてもかわいくて心がほっこりします。
ラムネ温泉グッズもおすすめです。
