3DプリンターでMOLSの模型づくり
設計部の上本です。
昨年秋ごろ、弊社で3Dプリンターを導入しました。
計画中の建物の模型をプリントし、お客様へのプレゼンテーションの幅を広げる目的で、プリンターは熱溶解積層方式のCreality K1 Maxです。
プリンターが届いて使い方の講習を受けた時点では、使いものになるのかな?と半信半疑でしたが、設計部の若手スタッフが果敢にチャレンジしてすぐに使いこなせるようになり、出来栄えを見てこれはいけるかも知れないと思いました。
プリント後に塗装で色をつけることもできますが、ABS樹脂の素の色が乳白色でニュートラルなので建築模型に向いています。
10年ほど前、手づくりの模型をプレゼンテーションに活用していた時期があります。
建築に詳しくないお客様に、わかりやすく外観や空間構成をお伝えするのに模型は最適です。
また、形になる喜びと言いますか、実物のミニチュアが目の前に物としてあることで自分の家としての愛着が生まれるように思えます。
デメリットは作成に時間がかかるため、変更のたびに何度も作るのは難しいことです。
その点はパースに軍配が上がりますし、アプリケーションの改良や作成者の技術向上でパースのリアルさが増しており、建物が完成に近づくと、よく「パースで見せていただいた通りに出来るんですね!」というお言葉をいただきます。
模型とパースそれぞれにメリットがあり、今後両方の技術をさらに向上させて、これならぜひ建てたいと思っていただけるようなプレゼンテーションをめざしていきたいと思います。
まだまだ手始めですが、最近3Dプリンターで印刷した模型をご覧ください。
コンクリート造平屋建て(ロフト付き)