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3333段を登りながら人のつながりを思う

設計部の林です。
皆様明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

年末年始、いかがでしたか。
衝撃的なニュースも数多くあり、特に能登半島での災害は熊本地震を彷彿とさせる痛ましいものでした。
遠く離れているこの地から経験者として、どのような支援ができるのか考えています。

いつもと違うことが起こったときに感じるのは、ことのほか私達はたくさんの人のお陰で生きているという当たり前のことです。
そして、日頃の人間関係がいかに希薄なものになっているかに気付かされます。

話は変わりますが、大晦日に美里町にある3333段に登ってきました。

1年の最後ということで、少し欲張りまして、2往復、4時間半かけて楽しんできました。
(本当は3往復+1段で10000段にする予定でしたが、ふくらはぎが悲鳴を上げていたのでリタイアです。無念。)

石段は、驚くほど色んな装いの方がチャレンジしています。
髪の色がカラフルでサングラスをかけた若い男性の集団、かわいい小学生の団体、ストッキングにロングブーツの女性2人、ダンベルを持ったタンクトップのマッチョの男性、こなれた脚運びで進む玄人の雰囲気漂うおじいさん。

石段の世界恐るべし。

しかし、共通していることもありました。
みなさん挨拶が爽やか。
どんな人でも「おはようございます」を交わすと仲間意識が芽生えるから不思議なものです。

いつ何が起きてもおかしくない世の中。
こんな気持ちの良い挨拶が増えれば、人は自然につながり、助け合えるのだろう。
そうすれば、どうしようもない災害はあれど、また人は前に進む活力を見つけられるのではないか。
余計な争いで流れる涙も減らせるのではないか。

そんなことを、この石段を延々と苦悶の表情で登りながら考えていました。
さすがお寺につながる道です。
心と体の修行になりました。

今年もアクティブに自然と触れ合いつつ、お施主様の夢を形にしていきます。
よろしくお願いいたします。