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居場所が生まれる

設計の林です。

突然ですが、この応接セット、どこに置いてあるかわかりますか。

配管のたくさんある、無機質な空間。
実はここ、私たちにとってもなじみの深い「県立劇場」の地下機械室。

皆様も一度は訪れた事があるのではないでしょうか。
熊本県民には馴染み深い場所の一つです。
ホールやエントランスの大空間、全ての部屋の空調を維持管理するのは地下機械室。

巨大な配管が行き交い、モーター音が響き渡る機械室に、その応接セットは置かれてました。

聞いたところ、余っていたので、とりあえず置いたとのお話でしたが、
こんな無機質で巨大な空間の中で、ソファーがあるとたちまち人の「居場所」が生まれます。
休憩時間にほっと一息される様子が浮かぶような。

皆さんのほっと一息つける場所はどこでしょうか。
私はそんな場所を設計で仕掛けられるように、思考を巡らせています。

忙しい毎日。
多様化する生活。

それはリビングや個室にとどまらず、廊下の端だったり、キッチンの脇だったりするかもしれません。

そんなほっと一息ポイントを一緒に作ってみませんか。

見学の際は熊本県立劇場のスタッフの方々に丁寧に説明いただきました。
設計者の前川國男先生、施工者の技術、維持管理の意識には敬意の念を抱きました。
大変お世話になりました。